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アフリカ布の浴衣

日本の縫製にこだわった、Sololaオリジナルのアフリカンプリントの浴衣です。オーナーが現地の市場で浴衣のために選んだ布を使っています。現地の市場では、布の店がずらりと立ち並び、狭い中を人と布がひしめき合っていますが、中には一点ものの布も多く、同じ柄を探してもなかなか見つかりません。また、値段はすべて交渉で決まるので、少しでも適正価格に近づくよう、こちらもあの手この手で必死に交渉します。そんな一期一会の布との出会いは、刺激的な宝探しのようです。

縫製のこだわり

Sololaの浴衣が日本の国内縫製にこだわるのには理由があります。いま、国内の和装縫製はどんどん縮小しており、工賃の安いアジアに生産拠点が移っています。縫製だけでなく、日本で反物を売る人、反物の仕上げ加工をするところ、布に絵を描く人や織る人、糸を紡ぎ染めるところ、それら和装生産の根っこが日本から消えようとしています。そこには、一度失われてしまうと二度と戻らない有形無形のものがあります。設備や人材、製法技術だけでなく、昔から続いてきたものづくりの習慣や、文字には残せない、人の手が覚えたタイミングやコツ、長年かけてあみ出した工夫など、それらは無形の、日本のかけがえのない財産です。ほんとうに微力ながら、Sololaは和装生産が次世代につながることを祈って、日本の縫製を選んでいます。

表に縫い目が出る箇所はすべて日本国内で手縫いし、その他の部分は日本国内でミシン縫製しております。その道数十年の縫い子さんが手縫いをしており、なかには経験豊富な70代の方もいらっしゃいます。和裁士の高齢化が進むなか、こうして現役で頑張る女性たちに支えられています。生地がしっかりした綿布なので、割れを防ぐため背中はミシンで丈夫に縫ってあります。布の特性と見た目の良さにこだわり、ミシンと手縫いを併用しました。

浴衣は縫いあわせる時にきれいに柄がつながるよう、布の取り方に工夫が必要です。一点もののアフリカンプリント浴衣は柄ごとに裁断箇所のわりふりが変わるので、それは作り手にとって非常に骨の折れる作業です。そんな手間のかかる仕事を請け負って下さったある縫製屋さんのおかげで、Sololaの浴衣は実現しました。厳しい風のふく和装業界で、和装の未来を信じて、国産にこだわり続ける、高い志を持った縫製屋さんです。

sololaの浴衣のいいところ

アフリカンプリントの浴衣は、お手入れがとっても楽です。生地が丈夫なため着心地は多少暑いのですが、汗をかいた浴衣は洗濯機で洗え、布自体がしっかりしているので何度洗ってもへたりません。また、使い続けるうちに、生地がこなれてきて風合いがどんどん良くなっていきます。アフリカンプリントならではの鮮やかな色柄のおかげで、汚れが目立たず、色も褪せにくく、使用を重ねても布の張りが保てるので、ぴんとした美しい浴衣姿が長続きします。

アフリカでは民族衣装に使われるこの布ですが、猛烈に暑い気候のなか、現地の人々がこの厚手の布を着続けているのはなぜでしょう。薄くて軽い布は着ていて涼しいのですが、日々の労働で酷使されると弱りやすく、長持ちしません。けれど、アフリカンプリントのようにしっかりした布ならば、たっぷりかいた汗をじゃぶじゃぶ洗い流しても生地が傷みにくく、長く使えるから懐にも優しい。アフリカンプリントはアフリカの人々の暮らしに適した布なのです。

インパクトのあるアフリカ布の浴衣は、夏のイベントやお祭りだけでなく多くのシーンでお使い頂けます。着物風に着こなすのも素敵ですし、パナマ帽やクラッチバッグなど小物との組み合わせを考えるのも楽しいです。そのほとんどが一点ものの個性溢れるSololaの浴衣、ぜひあなたにぴったりの一枚をお探しください。

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1/ミシン絞りの浴衣。2/色鮮やかなアフリカンプリント。3/厳しい風が吹く日本の繊維産業。4/Sololaのアフリカンプリントの浴衣。