ブルキナファソのモシ族によるカモシカの仮面です。この仮面は儀式の仮面舞踏に使われます。眉間にかたどられたアンテロープと呼ばれるカモシカの彫刻からは、角が双方に伸びています。仮面は生者と一族の祖先の精霊とをつなぐ存在です。 仮面の中央に走るあぜ、楕円形の顔といった特徴をみると、この仮面はヤテンガ地域からきたことが分かります。この地域の仮面様式は、マリのドゴン族のものに似ており、彼らの歴史的なつながりを映しています。15世紀にモシ王国が勃興した時、この地域に住んでいたあるものはモシに吸収され、またあるものは現在のドゴンが住むバンディアガラの断崖へ逃れました。 カモシカの彫刻部分に割れと補修の跡がございます。また裏側の仮面上部の輪郭の一部が欠けています。 ご了承のうえお買い求め下さいませ。