(日本語) コートジボワールのダン族による儀礼用のスプーンです。村でひときわ優れたもてなしをする女性に贈られ、 地位と名誉を象徴するスプーンです。 贈られた女性は、人々へのもてなしの心をあらわし、儀礼の宴での食べ物をまかない、旅人の食事を提供するなどの役割を担います。像の持ち主は儀礼の宴でごちそうを振る舞ったことを示すため、儀礼の最中にこのスプーンを振り回しながら行進やダンスを行います。 儀礼の宴ではスプーンに穀物を入れて参加者にふるまいますが、あくまで儀礼のためで、日常生活では使われません。このスプーンは精霊に肉体を与えたものという位置づけです。